日々想うことを、つづります。
 
初夏

5月半ばを過ぎて、昼がとても長くなり、陽の光も日に日に強く、初夏の風が通り、今朝の出勤時には、「とっきょきょかきょく」となく鳥の声が聞こえていた。鳥の名はたぶん「ほととぎす」。我が家の車庫でもツバメが巣を作っている。すぐ隣の家の軒下はスズメのヒナの声。

4月17日から25日の間、北イタリアを旅行する。メインは、ボルツァーノという町からドロミテ渓谷に行くこと、まだ雪が残り、8月のシーズンまではまだ時間があり、渓谷のホテルもまだオープンしていない。雄大で険峻で、でもどこか優しいドロミテの雪山は、晴天に映えてまぶしく美しい。シーズンには多くのトレッキングを楽しむ人たちで賑わうというがいまはOFFで静か。そして空の青が深く見える。そして北イタリアは花の季節でもあった。ドロミテからの帰り道の小さな町の協会の庭は満開の桜の並木があった。牧師さんが作った庭だそうだ。ミラノの街中には木の枝に直接、薄紫色の花をつけている木があちこちで見られるのだが、その花をつけた木は、「ユダの木」と呼ばれている。そう、あのキリストを売ったユダの木。

最後の晩餐の絵も、予約なしでは無理ということだったが、幸運にも5時台の時間で入場できて、きれいに修復された最後の晩餐と対面することが出来た。ミラノは午後7時過ぎが日没なので5時はまだまだ昼間なのだ。

北イタリアはどこを移動していても、平地はもとより、山の斜面もブドウ畑。ワインの宝庫だとわかる。都市間の移動を、特急列車,「italotreno」(イタロ)を利用したが、その車窓からもブドウ畑の連なり。

今度は、ワイナリー巡りで尋ねてみたいと思う。小さなワイナリーらしき建物が点在していた。

 

4月末、かねてから準備を進めていたJGAPの審査が通り、認証が得られた。品目は、こまつな、さやいんげん、さやえんどう、なす、ほうれんそう、みずな。

認証を受けたのは、株式会社白銀ファームで、農産物の取り扱い施設が、しろがね苑となる。これで白銀ファームの商品としてJGAPの認証シールを貼って販売できることになる。9月5、6日仙台駅構内を使用しての、全国生産活動・就労支援部会の物産展が開かれる。その時にはJGAPの認証シールと、ノウフクの会員シールを使用して販売したいと思っている。

勿論それだけでなく、直売所やスーパーなどの販売網を広げていきたいと思う。

 

 

 

【2019.05.22 Wednesday 11:46】 author : 長谷川 淺美
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桜・燕

桜の季節になりました。苑の桜も咲き始めました。そして今朝、我が家の車庫にツバメが一羽、飛びこんできました。

水仙が揺れて、木瓜の紅い花が咲き、椿も・・まさに春爛漫です。花粉症の方々にはお気の毒ですが。

 

4月は私たちの業界も新年度。新人職員や新しい利用者を迎える時です。今年の4月は石岡市内に新たに特別支援学校が開校します。少子化の波の中で、ハンディのある子どもさんは増えているというのも不思議な気がします。

そのせいか、石岡市内にも障害福祉サービス事業所が増えてきているようです。

「たいよう」がある鉾田市内でも新たな事業所が出来て、送迎はドアツードアで、朝ごはんも無料で提供し、ご丁寧にお洗濯も事業所でやってくれると言う、至れり尽くせりのサービスを提供しているそうです。それでハンディのある人たちが育っていくのかどうか、いささか疑問も持ちます。事業所によっては、高額の工賃を約束してしまっていて、とても大変だと言うような話も聞かれます。工賃は高い方が良いとは思いますが、工賃だけではないはずです。利用者一人一人の成長とか、社会的なトレーニングとか、家族支援も含めた環境作りといったことも、大切なことだと思います。

 

1月にスタートした特例子会社の「カスミみらい」に就職したメンバーはおおむね順調に推移しています。交代勤務なので平日にそれぞれがお休みの時があり、少し変則的なので不安もありましたが、今のところは大丈夫のようです。

 

4月1日から、K社に就職が決まったNさんは、知的ハンディと精神のハンディがある人で、30代の女性。子供さんを施設に預けていて、就職して仕事が順調にいけば、子供と一緒に暮らすと言う希望を持っている方です。精神のハンディはあるものの、今はとても落ち着いて暮らせています。

苑に入ったばかりのころには、笑顔もなく、気持ちも沈みがちで、何かにつけて涙ぐんだりしていて、就職は無理かなと思われたのですが、今はとても元気になって、笑顔もたくさん見られるようになってきています。仕事はややゆったり気味ですが、確実にできていますし、教えられたことは正確にできるようになっています。が、まだ、呼ばれてすぐに返事が返ってこなかったり、次の行動を起こすのが遅かったりといつたところが見られますが、仕事をこなしながら修正が出来ればと思っています。

 

子どもと一緒に暮らせるように、今迄より少し辛い事も出てくるでしょうけれど、前に進んでほしいと思います。

 

 

 

【2019.03.28 Thursday 17:10】 author : 長谷川 淺美
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初雪

2月に入った。そして昨夜は雪。今年冬の初雪である。これでインフルエンザの猛威が収まってくれるよう、祈りたい。

しろがね苑でも、予防注射を施したにも関わらず、先週末から6人がインフルエンザAに罹患してしまった。今日も7度台の熱がある人が2名いたが、インフルエンザ反応はなし。この雪で収束しそうな気配である。その意味で、いつもは厄介で、うんざりの雪なのだが、今回は良かった、良かったである。

既に今年の12分の1は過ぎてしまってはいるが、亥年の今年は、イノシシの如く猪突猛進とまでは行くまいが、少し前に進んでいきたい。

昨年からスタートしたJGAPの取得に向けた整備も大詰めを迎えており、3月22日には指定を受けるための検査が入ることになっている。多少の修正はかかるだろうが、夏までには認証を受けたいところである。既に、一般社団法人日本農福連携協議会、『ノウフク』には加入しており、ギャップの認証が受けられたら「ノウフク」日本農福連携協会のシールと、JGAPの認証シールを貼り、白銀ファームブランドで売り出せるようになる。売り場は、今回特例子会社を立ち上げた、(株)カスミの店舗。

 

1月24日に(株)かすみが立ち上げた特例子会社【カスミみらい】の開所式が行われて、私も出席したところである。カスミみらいの社員としては、しろがね苑から4名、ワークセンターしろがねから1名、銀の笛から1名が、当初採用の20名の社員の中に加わっている。会社設立の計画段階からお話があってのことである。今後も社員を増やして、カスミの店舗に出す野菜などの加工をカスミみらいが担っていけるようにしていきたいとの意向である。そこの関連も含めて、お店で白銀ファームの野菜を販売してはどうかというお話をいただいているのである。嬉しいお誘いで、すぐにでも・・と思うのだが、他の野菜と少し違いがあることをアピールしたいので、GAPとノウフクのシールを貼って出したいのである。

 

今年の夏あたりに、カスミの店舗に白銀ファームの野菜が並んだ時には、是非、是非、お買い求めを!! 安全、安心の保証は当然のこと、味にも自信あり、のもの。

 

2月16日(土)から18日(月)まで、全国生産活動・就労支援部会が毎年行っている物産展を、今年は、新宿西口イベント広場

で行う。場所が例年に比べて少し狭いのと、屋内でのことなので、店舗数や、内容は限られてしまうが、45店舗程度は出店の予定。トラットリア・アグレステも出店するので、新宿まで行ってみようと思われる方は、物産展でショッピングを。

 

 

 

 

 

 

 

 

【2019.02.01 Friday 11:55】 author : 長谷川 淺美
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お試し

Mさんは今グループホーム入居のためのお試しを行っている。しろがね苑の利用者は皆、就職してグループホームに行きたい、又は就職して一人暮らしがしたいと言う希望を持っている。Mさんも白銀ファームの社員になった。ので、グループホームにということになったのだが・・・。

お試し一回目は1泊から。二回目は2泊3日。そして月曜日から金曜日まで・・という風に段階的にお試し期間を設けて行き、Mさんに「どうでしたか?楽しかったですか?」ときいた時のMさんの答えは、泣きながら「ぐるっとホーム(グループホームのこと)は行きたくない、しろがね苑のほうがいい」というもの。理由はなかなか聞き取れなかったのだが、どうやら個室で夜間一人だけで過ごすことが寂しくていやだと言うことと、一人で長い時間過ごすことが出来ないということと、似たような建物が近くにあり、そことグループホームの区別が出来ていないようだと言うことが解った。

Mさんは、療育手帳Aの人で、障害程度区分も5の方だったので、ウキウキ、ワクワクにはならなかったのだ。そこで、ホームのメンバーに一緒にテレビを見たり話をしたりしてもらつたり、別のホームのメンバーに一緒に帰ってもらうことにしたり、寝具をMさんの好きなキャラクターものにしたり、もろもろ試みて、月〜金はグループホームで、金曜夜からは苑で過ごすパターンで再度お試しをすることになった。それからは、泣いて嫌がる場面は無くなった。グループホームの世話人さんの名前も言えるようになり、ぐるっとホームもグループホームになっている。夕方になれば、ホームに帰る準備をし、首から懐中電灯を下げて一緒に帰ってくれるメンバーを待つことが出来ている。

今は、世話人さんがお休みの日は苑で暮らすが、世話人さんが居なくても、ホームの人たちと、または一人で過ごせるようになってほしいと思っている。

Mさんは18歳で苑に入所した。来年の一月で40歳になる。重度さんなので、日常生活部分でも声掛けや促し、直接の介助支援は必要な面もあるが、声をかけて、次に行うことへの促しがあれば支障なく行動できる。仕事は農作業にずっと従事していて、多種作業も行えていて、白銀ファームでは十分に戦力になっており、ゆっくりだが充分に成長していることが見える。

Mさんを見ていると、まさに「時間はかかるけれどみんな成長する」ことを実感する。根気よく、手抜きせずに支援を続けること、本人の力を信じること、の大切さが彼女を通して見えてくる。

実践してきた職員の支援力、たゆまぬ努力を大いに褒めてやりたいと思う。

 

 

【2018.12.27 Thursday 16:10】 author : 長谷川 淺美
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JGAP認証

8月から、JGAPの認証を取得するための準備を始めている。GAP・・ギャップ・・何のこと? 

Good Agricultural Practice 日本語にすると、良い(適正な) 農業の 管理 となるそうである。

農業における、食品の安全や、環境の保全、労働環境の安全などを保つための生産工程管理に対する取り組みのことである。

 

白銀会の農業は、しろがね苑開苑以前から準備をし、施設開設当初から培ってきた作業であり、自主製品である。そしてその仕事の立ち上げには、地元の一人の農業の専門家によって、丹念に立ちあげられたものである。初代の農作業指導員は既に亡くなってしまった方だが、詳細に作業日報を記載させていた。日報を見れば昨年の今日はどんな作業をしていたか、播種や収穫、かかわった職員や利用者の人数等細かに記録されている。それを見れば、今日どんな作業をすべきかが一目でわかるものである。

初代の農作業指導員は言う。それぞれの作物が今何を欲しがっているのか、話が出来るのだと・・。出来ないのはシイタケの原木に埋め込んだシイタケ菌だけだと言う。私もその人からは様々なものを教わってきた。自然との付き合い、自然の移り変わり、土の呼吸や日照の具合、などなど。農業とは、作物を育てるとはどのようなことなのか、その人から学んだ。

農業は、自然の変化によって収穫量や製品の質等が左右されると言うマイナス面はたたあるが、全く人が管理できないわけではなく、例えば、野菜の苗を植えた時に、一本の苗からどの程度の収穫量が見込めて、全体でどの程度の期間にどのぐらいの収入になるかは見込めるはずである。市場価格に左右されるための目減り分も含めて。そして、作付等の計画によってはより効率の良い農業を目指すことは不可能ではないはずなのだ。

GAPの取得は、取得までリプロセスの中にそれらが組み込まれているのである。そのプロセスこそが大切であり、その結果が認証になるのだ。

かつてあった日報は、作業手順だけでなく、次に何を準備して、なにを考えればよいかを教えてくれていたはずである。もう一度、より良い農業の管理を取り戻したい。

 

食物は私たちの命を作ってくれるものである。安全、安心はもとより、その季節でしか味わえない美味しいものでなくてはいけない。

 

 

 

 

 

 

【2018.11.12 Monday 14:36】 author : 長谷川 淺美
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かんばん横丁

石岡のお祭りが、15日から17日に行われた。今年の年番は幸町。ご存知の向きには耳障りだろうが、八郷町と合併する以前の石岡市には16の町があり、毎年交替で年番町となって「おかりや」(常陸国総社宮のお神輿を迎えるところ)を作って、皆はそこにお賽銭をあげてお参りする。仮のお宮である。幸町は恋瀬川に近い市内の南の端っこ、歩いて往復するとなるとかなりの距離になる。おかりやにお参りする人が少なくなるかもしれないという話も聞いた。この年番制は明治期にその原型が作られたのだとか。

 

そのお祭りに合わせて、石岡駅のバスターミナルのロータリーに、小さなお店が4店舗お目見えする。名づけて「かんばん横丁」

パン屋さん、パスタ屋さん、タコライス屋さん、焼き鳥屋さん、の順番で並ぶ。15日にはそのうちの、焼き鳥屋さん、タコライス屋さんの2店舗がオープンした。残るパン屋さん、パスタ屋さんも順次開店予定。

 

その中のパスタ屋、「トラットリア・グラーノ」も10月中には開店することになっている。そのお店のオーナーはアグレステでシェフをしていた人である。15日にはプレオープンで、生パスタを提供していたので、私も応援に加わって、お祭りに来た人たちにお店のPRをさせていただいた。アグレステでシェフをしていたOさん。年は若いのだが、日本料理もこなす料理の腕前は、十分に信頼できる技量の持ち主である。

お店は石岡市が、市の活性化を目指して作ったもので、市が公募し、その中から選ばれた4店舗なのである。小さなお店だが、たくさんの期待と希望が詰まっているお店なのだ。

トラットリア・グラーノも、10席程度のこじんまりとしたお店だが、ちょっとオシャレで明るい、陽気な雰囲気の店舗になると想像している。小さなお店だからこそ出来ることもたくさんあるはず。オーナーのOさんもとても明るい前向きな性格の持ち主なので、学生さん達にもきっと気に入ってくれると思う。

 

駅での電車の乗り降りの時、バスの時間を待つ間、或いはお友達の到着を待つ間、新しいモノが好きな女性陣、パスタだけでなく、お茶する時にも立ち寄ってみていただきたい。乞うご期待。

 

私もちょくちょく電車を利用するが、駅で少しの時間、くつろげるところが欲しいと思っていたところなので、軌道に乗ってくれば、たぶん夜のメニューにワインも置いてくれるのでは?と期待している。

 

 

【2018.09.21 Friday 11:44】 author : 長谷川 淺美
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(株)カスミみらい

(株)カスミさんが、特例子会社を創る。それが「(株)カスミみらい」である。以前からそのことについてのご相談のような内容のお話はあったのだが、担当者が決まり、ご挨拶に見えた。

会社は来年、年明けの1月にオープンとなる。そこでは20人のハンディのある人たちを雇用する予定だそうで、内5人は来年の3月に特別支援学校を卒業する人達を予定し、そのほかの15人は、9月に開催される障害者の合同面接会の応募者の中から選定したいとの意向である。

会社の場所は神立駅から2kmほどの、以前カスミの店舗があったところ。仕事の中身は、最初は大根、白菜、キャベツを2等分や4等分にカットして袋詰めするなどの簡単な物からだそうである。

 

カスミさんは茨城県内に101の店舗を持ち、栃木、群馬など関東地域を合わせると186店舗を持つ企業さんで、従業員もパートさんアルバイトさんを含めて17,500人を数える。事業は食料品や家庭用品などを小売りするスーパーマーケット事業であり、店舗に出すために、野菜や精肉、魚、お総菜などの加工が必要になる。特例子会社はその加工部門を担うことになるのだ。

 

カスミさんでは、私どもの法人が関わっている方で、Mさん、Nさん、Kさんの3人が石岡店で雇用していただいている。Mさんはスーパーで働きたいとの希望だったので、カスミさんで実習をさせていただいた。最初、4時間の雇用でという話だったので、それでは送り出しできないとお断りした経緯がある。私たちとしては、もちろん本人の体力、気力も6時間を超える労働に耐えうるだけのトレーニングは積んでいるつもりだし、4時間では生活も成り立たず、社会保険の未加入の状態では雇用とは言えず、契約が終了したらそれでお終い?の状態では送り出せない。それはMさんに限らず、全ての方々も同じこと。私たちは、働くことはその人の働く権利を行使することと考えており、週30時間以上、社会保険加入、最低賃金以上、でなければ雇用ではないとの考え方で送り出している。

Mさんについても4時間の雇用であれば実習だけで終わりになるところだったが、カスミさんのほうから週30時間の雇用での提案があり、仕事に就くことになった。4時間以上での雇用はMさんが初めて。それ以後は特別支援学校卒業生も6時間雇用が実現したそうで、学校の進路指導の先生からお礼を言われたことがあった。

ハンディのある人たちが働くと言うことは、単にそこで仕事が出来て、どんな形でも雇用されれば良いのではなく、すべての国民に与えられている「働く権利」を行使することなのである。ハンディのある人たちの様々な権利を彼らに代わって主張し、守ることは私たちの大事な役割の一つだと考えている。

 

明日、7日には、(株)カスミみらいの会社説明会が、法人の利用者と家族を対象に、しろがね苑で行われる。

 

 

 

【2018.09.06 Thursday 13:13】 author : 長谷川 淺美
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残業でクタクタ

「働き方改革」戸やらの法案が衆議院で可決されたそうである。家族を過労死で亡くした人たちはこぞって反対しているようだが。

一時期、育メンとか、育ボスとか、男性の育児参加やら家事分担とか言われていたけれど、たぶん今も家事育児の負担割合は女性の方が大きいのだろうと思う。女性の社会進出は進んできているが、重要ポストに就く女性はまだ少ない。

今日の新聞だと、現役で働く保育士よりも、潜在的保育士(資格はあるが今は働いていない)のほうが多いのだそうだ。保育士が足りないのではなく、保育の現場に取り込めていないのだ。何故?そういえば、パートの保育士さんはいない?かもしれない。

 

GHの世話人さんから、S君の残業の実態について相談があった。毎日残業があり、ホームに帰ってくるのが8時近くで、土曜日も午後5時まで仕事をしていて、帰ってくるとバタンキュー状態だとのこと。就業支援ワーカーが本人に確認したところ、世話人さんが心配している状況が続いているとのことであつた。

世話人さんとしては、週の内1日は定時で帰れれば少し楽になるのではないかとの意見である。S君本人は、いつまで頑張ればいいのかが解れば、頑張れるんだけど・・・。午後になると少し居眠りが出てしまうこともある。毎週土曜日じゃなく、一週おきに出勤位なら大丈夫。でも仕事が忙しいから、頼まれれば断れないし・・。とのこと。

S君の仕事は、重量のある鋳物で出来た車の部品の砂状のものを取り除く作業。部品をコンテナから持ち上げて機械に入れて振動で砂状のものを落としたあと、機械から出して残った砂状のものは振るい落してコンテナに入れるというもの。これをほぼ同じ姿勢で一日行うことは、かなりの体力を要するだろうと思われる。S君は若く体力もあり、機械を使うことも好きなので、最初からこの仕事を任されている。

だが、疲れていて居眠りしてしまって事故にでもなってしまってからでは取り返しがつかないので、就業支援ワーカーと一緒に会社を訪問し、状況を訪ねてみることにした。

S君が仕事をしている会社はとても良い企業さんである。仕事が少なくなり、景気が悪化するとどこの企業さんもリストラを考えるものだが、この企業さんは全ての従業員を守ると言って、一人のリストラも実施しなかった企業さんなのだ。だから、S君の残業も、やむを得ない状況があってのことと思う。

 

会社の担当の方からは、S君の部所に人を入れようと思って募集しているのだが、なかなか人が集まらない、採用しても1ケ月ぐらいで辞められてしまったこと、機械も発注しているので間もなく設置できるであろうこと、今日の午後も一人面接する予定であることなどの説明を受ける。たぶん、体力を使う仕事なので、若い人でないと無理なのかもしれないし、若い人はなかなか見つからないのかもしれない。

 

その状況を会社の方から本人に伝えていただきたいとお願いし、私たちもその内容を本人に伝えていくこととした。

 

S君の仕事を見に行くと、そこの部署の表示に、副主任としてS君の名前が掲げられていた。

 

【2018.05.31 Thursday 11:47】 author : 長谷川 淺美
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障害者雇用促進セミナー

以前にもブログでお話しさせていただいていたセミナーの、第1回目が、5月16日(水)に終了した。当日はとても暑い日で、真夏日の中を38名の参加者を得、厚労省の服部係長からは、障害者就労に関する制度や考え方について、農水省の吉田室長からは、農業と福祉の連携と協働について、実際に活動している事例を基に話していただき、3番手の森さんからは、新潟県長岡市立の特別支援学校設置と学校での就労トレーニングの仕組みについて話を伺い、日立建機の園部さんからは、障害者雇用の実情、会社内での雇用管理などについて、実例をもとに話していただいた。

4人とも具体的で解りやすい話の内容で、質問も出ていて、初回としては満足な出来栄えだったと思う。欲を言えば、もう少し企業からの参加を期待したいところではあった。

 

次回は6月20日(水)、この日は実際にハンディのある人たちが働いている現場を見ていただくもの。一つは日立建機(株)の研修施設。ここでは64名が宿泊できる客室も含めた研修施設全体の清掃業務を、パートの方1人に2〜3名のハンディのある人が付いて一つのチームになり、各階ごとにお掃除を行っている。中には自閉傾向の強い人や、弱視の方もおられる。

昼食は、トラットリア・アグレステで摂っていただく。ここも当初のメンバーは就職して出て行ってしまっているが,後に続く人たちが働いているので、接客業務や厨房の補助等についても見ていただくことにしていて、直接、働いている本人とも話してほしいと思っている。

午後からは、柏原工業団地の中にある日本通信紙(株)の特例子会社であるNTK石岡ワークスを訪問、見学する。石岡ワークスの特色は、特例子会社で働くメンバーが隔離されていない事。社員の方々の隣でハンディのある石岡ワークスのメンバーが働いていること。そして何より、一人一人に合わせた仕事のスキルアップを図ってくれていることである。

何か所か、大きな企業の特例子会社を見学したことがあるが、どこの企業も程度の差こそあれ、ハンディのある人たちは、会社内ではあるが、隔離された場所で働いていた。

ある企業では、ハンディのある人たちがゆったり食事ができるようにと、わざわざ時間をずらすことまで考えておられるところもあった。一緒の時間、一緒のフロアーだから意味があるのであり、隣にいるから分かり合えるのではなかろうか。

NTK石岡ワークスの形は、私から見れば理想とするところなのである。

 

一日で回れるところは限られてしまうが、それぞれの職場でどのような工夫がされていて、どのような働き方をしているのかをほんの少しだが見て感じてもらうことはできるだろうと思う。

 

ハンディのある人たちは、働けないのではなく、働く場所と機会と環境を整備し、適切な支援を行えば、戦力になる人たちなのである。その意味で働き方改革のなかに、ハンディのある人達のことも加えて欲しいものである。

 

一回目よりも参加者が増えそうだと、担当から聞いている。

 

 

 

【2018.05.21 Monday 15:47】 author : 長谷川 淺美
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ここしかないと思って

Kさん、知的ハンディキャップと小児まひの後遺症からの身体的ハンディも持たれている、いわゆる重度重複のハンディを持つ方。30代でしろがね苑に入り、その後就職。グループホームに住んで、ホームから片道5〜6キロほどの道のりを電動自転車で通っているのだか、今年の雪の日に転倒してしまってから、職場でも躓いたり、転んだりが出始めて、足の痛みも出てきてしまった。

Kさんと相談の結果、段差のないグループホームに移り、仕事も退職する方向で進めようということになった。

職場を休んで一週間後に、職場の上司の方に、退職したい旨を伝えた。Kさん本人も、自転車通勤が出来ないこと、職場の人たちに迷惑をかけたくないこと等を話している。

職場の上司の方からは、毎日でなくとも、週2日でも3日でも来てほしいと言う答えが返ってきた。そして、Kさんの持ち場に人を配置して、負担が少なくなるようにしたこと、もし移動や歩行に不安があるなら、座って行う仕事をしてもらえばよいことなどが提案された。Kさん本人もその言葉を聞いて、それまでは気力も少し落ちていたように見えたのだか、心なしか元気になったように見えたので、通勤の方法を考えてみて、返事をすることとして帰ってきた。

 

その後、支援の実施機関や職員。就業支援ワーカー等と協議するが、通勤には移動支援は使えず、仮に職員が送迎できたとして、週3日の短時間勤務に移ってしまうと、実際に退職したときの失業手当等に大きく差が出てしまう。Kさんはこの事業所に22年間務めていて、年齢は57歳になる。定年まで継続できるかどうかも少し危うい。

そこで、いったん退職して、失業手当を少しいただきながら、グループホームから継続B型事業所に通い、週3日は施設外就労としてこれまでの職場で仕事をさせていただく、という案をKさんの職場の方に提示させていただいた。

Kさんは、難しいことは良く解らないので、私に任せたいとのこと、自分としてはここしかないと思って努めてきたこと、週3日程度なら続けて働きたいことなどの意思表示があった。

それが今週の月曜日のこと。その後職場の方から、もう一度仕事の仕方や施設外就労の仕組み等について話を聞きたいとの連絡をいただき、金曜日の午後、もう一度打ち合わせることになった。

 

もしかしたら、企業さんとすれば、退職ではなく雇用を継続したいご意向なのかもしれない。退職では、これまでの雇用率がカウントできなくなるのだから。とも思ったりする。

 

地域によっては、仕事はあるが職場までの交通手段がない場合が多々ある。移動支援は通学の使用は不可とされているが、個々の実態や環境によっては、一律ではなく特例を認めてほしいと思うところである。

 

この企業さんは障害者雇用は拒否していたところだった。強引にトップダウンで頼み込んでKさんが入った経緯があるが、外部からの評価(障害者雇用をきちんと実施している良い企業である)は予想外に高かったようである。

 

【2018.04.19 Thursday 15:13】 author : 長谷川 淺美
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