日々想うことを、つづります。
 
天高く・・・

10月10日、53年前、1964年のこの日、東京オリンピック開会式が行われた日。日本において一年を通して最も雨が少ない日とされる。今日も天高く秋の空。

この時、私は高校1年生でクラスごとに1枚づつのチケットが配布された。誰もが行きたい! 見たい! なので、クラス全員がジャンケンをして決めることになった。勝ち抜きジャンケンが始まる。クラスメートは45人ほど。とても勝てるはずがない・・と思ったのだが、最後、勝ってしまって、オリンピック競技を見に行くことになった。見に行ったのは国立競技場。秋空がとても綺麗で、客席からは全ての競技者が見渡せて、特に黒人のランナーが目についたのを記憶している。

そして今年、同日に衆議院選挙の公示日となった。1180人が立候補。東京都知事の小池さんが希望の党とやらを立ち上げ、そこに民進党が持参金付きでくっつく一派と、そこに入れない民進党のメンバーが立憲民主党を創った。民主主義って何だろう。選挙区では○○党の○○さんに投票し、比例区では○○党を選んだのだが、その○○党は党首、それも選ばれて間もない人が唐突に、××党に合流して、○○党を解党していまう。そこで民主主義のもっとも大切な投票という行動は無残にも何の意味も持たないものにされてしまう。こんな状況がまかり通っていいのだろうか。益々投票には行かない、一票の価値なんて無い。と思う人が増えるのは当然と思う。

今朝のテレビでは、各党の党首の第一声を報じていた。素朴な疑問として、小池都知事は希望の党党首として選挙演説をしていたが、その間の都政の業務はどうするのだろうか。代理がするのだろうか。下世話な話をすれば、都知事として都民の税金からの給料とかは、応援演説中も出されるものなのだろうか。東京都知事は、他に仕事?を兼務してもよいという規則になっているのだろうか。選挙で当選すれば何をやっても良いと言うわけではないと思うのだが、何やら傍若無人、権力を手にすれば国民や有権者等はどこかに行ってしまうようだ。

今回の選挙の争点、問われていることは何か。新聞によれば、問われるのは日本の明日であり、この国を覆う2つの不安をどう考えるかだと言う。1つは北朝鮮問題を含む日本の安全保障に関すること、もう一つが団塊の世代が75歳以上になる2025年以後の社会。生産年齢人口が減り、伴って国の歳入は減るが、社会保障費は膨らむ。どうするか。

消費税は上げていくべきと考える。そしてその使途は国の借金返済に充てていくべきである。幼児教育の無償化は一律ではなく、シングルマザーの世帯とかにきちんと手当をすればよいのでは?

この国の明日を問う選挙であるなら、真っ先に借金を返して、健全な経済状況を作らねばならないのではなかろうか。輪転機を回し続けて、お金じゃぶじゃぶの状況が健全な経済状態とはとても言えないと思う。

残念ながらこの国の明日を描けるような、希望を描けるような政党は何処にも見当たらない。票を投じたい政党がない。この国の悲劇はここにあるのかもしれない。票のためには確固たる矜持も考えもすべて捨てて平気な人たちばかり!! 

【2017.10.10 Tuesday 13:55】 author : 長谷川 淺美
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人づくり革命

外出していたり、出張していたりした後に、二三日分の新聞をまとめて読むことがある。

9月9日の日経新聞に、小さな囲み記事で・・「人づくり革命」推進室が始動・・が安倍首相と、茂木経済相の2人が推進室の看板を掲げる写真とともに掲載されていた。政府が看板政策として掲げる「人づくり改革」を担う内閣官房の人生100年時代構想推進室が、8日に本格稼働したとのこと。

その中に、安倍首相が職員に対して「どんなに貧しい家庭に育っても家庭の経済事情に左右されずに夢に向かって進める社会をつくらなければならない」述べたとあった。ならば安倍首相に更に加えて述べてほしい言葉「どんなに様々なハンディキャップがあっても,差別や偏見などに左右されずに夢に向かって進める社会をつくらなければならない」がある。

この「人づくり改革」で、人材の能力を引き上げることによつて、日本全体の生産性を高めて行くと言う狙いだそうだ。

 

能力という言葉は嫌いだが、一人一人の持てる力を強めていく、得意分野を強化していくことはとても大事。様々なハンディがその力をつける妨げになってはいけない。どんな人にも等しく当たり前に夢に向かうチャンスは当然与えられなければならない。

 

昨日、高齢・障害・求職者支援機構が開催している障害者職業生活相談員資格認定講習会で、障害者施設においての就労支援(障害者就業・聖化さ支援センターを中心に)話をさせていただいた。この講習会には4年ほど前から毎年お呼びがあり、話す機会をいただいている。今年も9月に水戸会場で、10月に水海道である。

この講習会は、障害者を5名以上雇用している企業の方々に対して職業生活相談員の資格を得ていただくためのもので、参加されている方々の中には、当法人がお世話になっている企業の方もおられる。今回もNTK石岡ワークスの米川さんが参加されておられたのでご挨拶させていただいた。

私としては様々な企業の方々に、ハンディのある人たちの得手を知っていただきたいと思っている。出来ないのではない、自分の得意を生かせる場所が見つからないだけなのだということを知ってほしい。

 

昨日、面接に行ったHさんは10月1日から仕事に就くことになった。親は自宅から通わせたい希望だが、本人は「苑から通って、グループホームに入って、その後はアパートで独り暮らしする」と言っている。今までは親の言いなりに動いていたけれど、これからは、自分で決める。

【2017.09.13 Wednesday 11:23】 author : 長谷川 淺美
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シチリアワイン

9月2日、シチリアワインとシチリア料理を楽しむ会を、アグレステで開催した。36名の方々が集ってくださった。清水氏のワインの話には皆ワイングラス片手に輪が出来て、話が弾んでいたよう。

清水氏によれば、今回のシチリアワインの中でも白ワインはなかなかのものとの好評をいただいた。心の中で私の味覚もまんざらでもないな・・とひそかに呟く。

お店の中にシチリアで撮った写真を30枚飾ると、まるでお店がシチリア島になったように思えるほど、当時がありありとよみがえってくる。そしてあの陽ざしと風と、海とそして山の土の匂いが蘇ってくる。

今回仕入れたワインの本数は限られていて、すぐに即売会などは出来ない本数ではあるが、今週末、15日当たりからアグレステで提供したいと思っている。

今回のワインは個人輸入であり、おまけにここのワイナリーが外国に出すのは初めてということで、届くまでに時間もコストもかかってしまったのだけれど、2度目はたぶん手続きもよりスムーズにいくと思えるので、また再度、輸入したい。そうすれば、アグレステでしか飲めないワインになるのだ。

 

9月15日から18日は石岡のお祭り。利用者も昼組、夜組とそれぞれにお祭り見物に繰り出す。何時もはそれだけのことなのだが、今年は、18日に露店を出す。茨石さんの駐車場をお借りして、パスタドーナツを作って売るのである。飲み物はビールは勿論、ワインも一緒に。値段はワンコイン程度で、儲けはなしで原価を割らなければ良しとしよう。

18日は月曜日でアグレステは定休日。アグレステの料理人と私と、苑の利用者と、一緒に「いらっしゃいませ!!」で準備中。

パスタのドーナツの中身は、一つはボロネーゼをドーナツにしてチーズを載せて焼いたもの、もう一つはカルボナーラのドーナツ。

お祭りを見に来たときには、是非ぜひお立ち寄りあれ! 場所は石岡イベント広場の向かい側の茨石さんの駐車場。ちょうど、車の進入が止められて、歩行者専用になるところ。今年は青木町が年番だそうで、御神輿が鎮座するお借り屋のすぐ近く。

 

石岡のお祭りは毎年雨にたたられるので、雨が降らないことを祈ってそして完売することを期待して。

 

 

 

 

【2017.09.11 Monday 16:30】 author : 長谷川 淺美
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8月

72年前の1945年8月6日、朝、戦争はまだ終わっていなかったけれど、夏の暑い一日は始まろうとしていて、子供たちは学校や軍需工場等のそれぞれの場所へ、母親は幼子を背に台所仕事、お父さんも職場や工場、あるいは戦に行っていたかもしれない。戦時下ではあっても人々は懸命にその日を生きようとしていたはず。

そこに大きなきのこ雲に似た人類史上初めて使われた原子爆弾が落とされた。一瞬にして人も街も破壊された。街は焼き尽くされ、河は遺体がひしめき合い、子供を抱いた母親は真っ黒になって立ったまま死んでいく。

そして8月9日、長崎にも同じ核兵器が使われ、この町もまた一瞬にして命も街も、日々の暮らしも奪われてしまつた。人類史上初めて使用された原子爆弾、核兵器。跡形もなく破壊された街に立ちつくし、茫然と涙しつつ8月15日に戦争は終わった。

その後も世界のあちこちで戦いや争いは絶えることなく繰り返されている。その犠牲となるのは子供たちや女性たち。負の連鎖は憎悪を募らせ、恨みを増し、復讐を喚起させる。そしてまた争いや戦いが起きる。連鎖を止める手段はあるのだろうか。

 

8月は様々な記念日に囲まれて、戦争や、核兵器や、差別や、人種、そして平和ということについて、否応なく向かい合わねばならない月である。日本は唯一の被爆国なのだが、核兵器廃絶に関しての署名を行っていない。核保有国と非核保有国の双方が入ってこなければ意味がないからという。ほんとうに? 真っ先に核廃絶に賛成する署名をどこの国よりも早くしなければならないのが、核廃絶の声をあげなければならないのが我が国、日本ではないのか。

 

最近、広島の原爆ドームや資料館をぉとづれる外国人(アメリカ人も含めて)が増えているそうだ。オバマ前大統領が訪問したことも影響しているのかもしれないが、広島、長崎を知ることは戦争の愚かさや悲惨さ、そして何よりも戦争が何も生み出さない不毛なものであることが解るはずである。

 

日本国憲法第9条 1日本国民は正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する。とされていて、これに伴って、戦力は保持しない、国の交戦権はこれを認めない。とされている。今私たちが成すべきことは、現憲法を改正するのではなく、世界のすべての国が同じ条文を有する国になるよう、強く強く働きかけ続けることではなかろうか。それが唯一の被爆国国民の姿勢だと思う。

 

 

【2017.08.07 Monday 17:01】 author : 長谷川 淺美
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ワイン

待ちに待ったシチリア島からのワインが届く。つくばの(株)ヴィナイオータさんに(ワインの輸入業者でもなんでもないのに、無理にお願いして)手続きをしていただいて、やっとアグレステに到着。鉾田の施設「たいよう」の保冷庫に静かに待機している。

はるか日本へようこそ!! 長い長い旅。お疲れ様。今は少し休んで、9月になったら目を覚ましてくださいな!

 

9月には試飲会を開く予定である。一緒にシチリアに行ったシェフが創る大洲流シチリア料理と、同行したカメラウーマンの傑作写真の中から選りすぐりの写真パネル展と、そして何よりはるばると旅をして今ここに来てくれた、あの柔らかな斜面に実ったブドウからできた愛すべきワインと、シチリアの風と光とそして香りをそのままアグレステに運んでみたい。

 

ワインは3種類。赤2種、白1種。すべてを試飲していただきたい思っている。

 

日程等は、アグレステのホームページをご覧あれ。夏休み明けの虫の音がし始めるころに、夕刻から、ワイングラスを上げて、乾杯!! である。 それまでは、私も試飲はお預け、我慢の日々。

 

お楽しみに。

【2017.07.31 Monday 16:16】 author : 長谷川 淺美
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再度、シチリア島

ニュースにアメリカのトランプ大統領が、パリ協定からの離脱を表明したことが出ていた。先日のG7での会議においても、他国からの説得にも応じなかったと報じられている。自国だけの問題ではなく、地球規模の問題であり、今温暖化の危機にさらされて沈んでしまうかもしれない国や島もあるわけで、地球が危機に瀕すればあめりかだのにほんだのといっていられなくなるとおもうのだが・・・。何とも無責任なアメリカファーストのように見える。

今回のG7の会議はイタリアで行われていて、しかもシチリア島タオルミーナ! 一緒に行ったメンバーと、そうそうあそこのあの景色、と言い合ってしまった。

 

シチリアで3日目に尋ねたところ、シラク―サ。

3日目の朝はまさに嵐。風が強く吹いていて、土砂降りに近い雨と雷。そして空は真っ暗。宿舎から別棟の食堂まで土砂降りの中を走って移動する。朝食をとる建物は既に停電になつていて、燭台の灯りのみ。外は大荒れの強風だが出発する。

車中で、杉本カメラ女史が言う。「先生!(彼女は私のことを出会った時から何故か先生と呼ぶ)晴れ女の念力で何とかしてください!」晴れ女を自称してはいるが、この天気ではと思っていたのだが、車での移動中に徐々に雨は上がり、時折雲間からは晴れ間ものぞく。シラク―サの市場についた時には道路は濡れているが雨は上がっていた。晴れ女の念力は本物だったのか?

シラク―サの街に入った途端に何やらギリシャに似た雰囲気を感じさせる。建物もアーチ状の石造りの天井で、かなり古そうに見えた。街並みや広場もギリシャの雰囲気。建物の色合いも。

シラク―サの市場を散策、海に面した街なので魚が多いが、野菜もかなりたっぷりで色鮮やかでおいしそう!! 市場でチーズやサラミを売っているお店のイケメンのイタリアボーイが、私たちが日本人と知って、「ありがとう」と言いながら、チーズを挟んだパンを全員にプレゼントしてくれたのだが、これがめっぽう美味い!のである。

反対側にお魚屋があり、お父さんと息子が店に立っている。写真家の杉本女史が盛んにシャッターを切っているお目当ては息子のほう。彼女の眼にはかなりのイケメンに映っているようだ。イタリア系もあるが、ギリシャっぽさも見える眼鏡をかけたイケメンさん。

この日の訪問先は、海沿いでレストランを営む日本人女性。ご主人はイタリアの方。レストランでは日本食も提供するとか。レストランは海に面した建物の二階。すでに青空が見え始めていて、海のさざ波が光る。

店内はアーチ状に石造りの天井が広がる。ギリシャの建物のよう。日本人の女性オーナーが、この土地はギリシャ系の人たちが多く住んだところだと説明してくれた。そして今もこの建物を維持し残すために、市は条例を作って守っているそうで、古い建物を改築する時には、壊してはいけないところが決められているのでなかなか大変だそうである。古いものを修復する職人もずっと残っているとのこと。すばらしいと思った。日本では昔からの技術が徐々に減って来ていて、職人もいなくなりつつあるのに。

レストランの厨房には日本人の若い男性が働いていた。ここでも大洲シェフは厨房に入って料理をお勉強。この地は魚やエビがたっぷりで昼前だと言うのにワインが進んでいく。ワインは白。客は私たちだけ。今はシーズンオフでお休みの時なのに、私たちのために待っていてくださったのである。

カターニアの町並みは細い小さな路地もとても美しい。光と影に彩られていて石畳の細い路地から上を見上げると、バルコニーが道を隔てて手が届くところにあり、どちらも花が植えられている。映画の1シーンのようでもあり、東夷昔のギリシャの町に居るようで、不思議な感覚になる。

頑丈な鉄の扉や、ほっかりと空いた入口やらに囲まれた、その細い石畳の美しい道を歩いて、カターニアでは老舗と言われるレストランへ行く。ここでは赤ワイン。パスタは少し私には潮が強く感じられた。デザートはメニューに載っているもの全部?頼んで皆でシェアする。シャーベットがレモン味で抜群! ここでも厨房に4人がどっと押し寄せる。この店のシェフは日本のホテルで料理を作ったことがあると言う。東京ベイでだ。日本に呼んでくれたら奥方とともに来ると言うのだが。費用はこちらもちだとすると少し迷う。が、とても気さくで柔らかい人に見えた。

この国の、シチリアの人は皆とても笑顔が似合う人懐こい人達ばかりで、治安が悪いと聞いていたことがまるで嘘のよう。

日本人の、何やら年齢もばらばら、男女も混合で、何やらわけのわからない集団に、皆とても優しかった。

 

 

 

 

 

 

 

【2017.06.23 Friday 15:25】 author : 長谷川 淺美
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人事制度

昨年から手掛けていた、新しい人事諸制度作りがほぼ完了して、大方の土台が出来てきたので、昨日、職員に公表したところである。

平成2年にの12月に社会福祉法人白銀会が認可を受け、翌、平成3年9月1日に知的障害者授産施設しろがね苑を開苑して以来26年を経て、今は施設は5ヶ所、グループホームが13ケ所、利用者の増加は勿論だが、職員も70名近くになってきている。

少人数での組織であれば、全てに目が届き、利用者や職員一人一人が良く見えていたが、徐々にそうとばかりは言えない状況に陥りつつあるようで、今の段階で新しく人事制度を構築しておく必要があると考えていた。

昨年の6月にスタートして、職員への個別の面談、それぞれの職務の実態把握、等々を経て一年、新しい人事制度のベースが出来上がったわけで、これからは、各職員が何を目指すのか、何を今すべきなのかが「見える化」出来ると思っている。

 

法人の事業がしろがね苑単体だったときには、全ての職員と年に一度は直接面談して、現状の悩みや課題、そして次年度の目標について話し合うことが出来て、職員もその面談の時に話したいことを直接話すことが出来ていたのだが、今それが出来なくなっている。

一年間の自己評価をしてもらって、どれだけ自分が頑張って仕事をしているかしっかりPRしたうえでの面談だったので、私にとっても貴重な機会だった。上司と部下と言うよりは、同一事業所で同じ目的に向かって進んでいく仲間、同志のような感覚だったかもしれない。組織が大きくなることは悪い事ではないが、以前のような親密さは薄れていくように思える。

 

今回の人事制度を一言で表現するなら、私たちが利用者に対する個別支援計画を毎期細やかに作成してそれに基づいて支援を行っていると同様に、職員に対する個別支援計画書を職員とともに作成し、それに従って、支援スキルを磨き、知識を蓄えて、職員として、管理者としてステップアップしていく道筋を目に見える形で示す、職員の個別支援計画を創ることと言えるかもしれない。

そしてそこでは人事考課が行われて、計画に盛り込まれた目標の達成度をそれぞれにチェックしていくシステムが導入され、目標の達成度合いによって昇給や昇格、或いは給与の据え置きや降格が決められて行くことになる。それが繰り返し行われて、個々の職員がそれぞれの目標を次々に達成することが出来れば、それは紛れもなく、法人の存在価値を確実に高めて行くことになるのである。

 

社会福祉事業が行政処分による所謂措置の時代は、職員の給与に差をつけると、監査で差をつけないようにと指導を受けたのだ。私にはそのことがとても不合理なことに思われた。頑張った人には+、何もせずに時間だけ過ごしている人には−。当然が当然ではなかった時代があった。それでは、職員の、人のモチベーションは下がって当然ではなかろうか。

 

働くということは自分を高めて行くプロセスでもあるのでは? 何日経っても、何年過ぎても、変化も何もない同じ自分しか見えなかったら淋しいと思わない? 

 

新人事制度は7月1日に運用を開始し、スタートする。人事考課者のトレーニングもこれからである。運用してみて不都合があれば修正、改良する。  

 

【2017.06.14 Wednesday 14:43】 author : 長谷川 淺美
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よろしくお願いします。

彼女から、結婚したいと言う話を聞いたのは1年ほど前と記憶する。彼女は18歳でしろがね苑に来て、22歳で就職そしてグループホームに移った。仕事も、最初はパート社員だったが今は正社員になっている。とても頑張った中の一人である。

結婚したいというお相手は別の施設のグループホームに住んでいる人。これまでも二人で会社のイベントに参加したり、マラソン大会に行ったりしていることは聞いていたが、私はまだお相手の方に会ったことがない。ので、昨日、お相手の方の施設の方たちと、私どもと、当人たちが顔合わせをすることになった。

当人たちの希望は、アパートを探して一緒に住みたい。2〜3か月一緒に生活してみて、そのあとに結婚を考えたいとのこと。相手の方が言うには、今はいいところしか見えないけど、一緒に住んでみるといろいろな面が解るだろうとのこと。アパートの場所は、二人の職場の中間点にしたいのだそうな。

 

これまで、私たちが関わっている人たちの中で結婚した女性は2人いるが、どちらの女性もお相手の男性はハンディのない方だった。今回の二人はどちらも軽度ではあるが、知的ハンディのあるカップル。心配がないと言えば噓で、心配だらけ。二人ともに両親は既にいない。助っ人になってくれる肉親もいないに等しい。

でもとにかく進んでみよう。足りないところは私たちで補えばいいことだし、やってみてダメだったときはまた考えればいいのだ。

二人で家を探すと言うので、もしかしたら、ハンディのある人には部屋は貸せないなどと言われることもあるかも知れず、その時は相談するようにと伝える。

お相手の男性が所属する施設の方には、私が親代わりのようなものですのでよろしくお願いします、と挨拶する。

 

5月にはお互いの休日を調整して、アパート探しをすることになった。たぶん結婚した後とか、同棲を始めた後とかよりも、二人で住む家を探すときのほうが、ずっと心弾むときに違いないと思う。心いっぱい幸せを感じるときに違いない。

 

ともかくは、良かったね!! 

 

 

 

【2017.04.20 Thursday 15:38】 author : 長谷川 淺美
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報告その2

シチリア島に同行したのは、アグレステのシェフ1名、企画と準備、手配をしてくれた中山さん。中山さんはイタリア大使館まで問い合わせをしたりして企画と準備をしてくれた。お蔭でずっと現地在住の日本人通訳が付いて、イタリアのイケメン若者の運転で移動も出来て快適だった。そしてカメラウーマンの杉本さん。なんと、1800枚もの写真を撮ってきている。そして4月1日から28日まで新宿NSビルのニコンギャラリーで「シチリアを旅して」と銘打つ彼女の写真展が開催されている。加えて、私たちが乗って行ったイタリアのアリタリア航空の機内PR誌にも彼女の写真が採用されて、彼女の顔写真入りで掲載されるのだそう。何と、杉本女子は国際的写真家になってしまったのである。

 

シチリア島2日目は、ご夫婦で経営するチーズ工房へ。牛乳ではなく、羊、山羊の乳から作るチーズ。工房の裏手には羊や山羊が育てられている。子ヤギが沢山いて、大きな声で啼いている。とてもかわいい、そしてとても清潔にされていた。チーズはそこの陽気な笑顔のお母さんと、一人の男性が一緒に作っている。サングラスをかけたがっしり体のお父さんは説明、案内役。チーズを切り分けてくれて、試食したのだが、少し塩気が多い。ワインが欲しいね・・とつぶやいたら自家製のすっきり味のワインをご馳走してくれた。お母さんと対照的にお父さんは笑顔があまりないのだが、気持ちは優しいのである。

そこのチーズ工房では、海に近いところに小さなお店を出しているので、そこもお邪魔して皆であれこれチーズを買い、夜の宴会に備える。お店がある通りの街路樹はオレンジの木で、オレンジの実がなっていた。オレンジの実は食べられそうに見えるし、たぶん食べてもいいのだろうけれど、誰も手は付けづに色づいている。道路の向かい側にはスーパーがあり、皆、興味津々で入ってみる。果物は山積みにされていてとてもおいしそう、リンゴは少し日本よりも小振り、ブラッドオレンジも山積み、そしてどれも安い。当然だがイタリア料理の食材が沢山ある・・当たり前なのだけれど、狂喜する。これも当たり前だけれど、日本で買う値段の何と高い事か。

 

昼食は、有名な海沿いのリゾート地のタオルミーナへ。海岸沿いからくねくねと曲がる細い道を上に上にと登って行く、細い道沿いにはレストランやカフェ、ホテルなどなどがひしめいている。展望広場から見る海はかぎりなく蒼く、波頭もなく穏やか。くねくね道を登りきったところの教会があり広場が見えるレストランのテラスで昼食。シチリアの人たちは、地元の食材やワインをとても大切にしていて、料理には地元産品をふんだんに使っている。そしてその美味しさを自慢するのだ。確かにおいしいし、食材も豊富である。同行したアグレステのシェフ、大洲さんは、この店の厨房に入れていただいて、一緒に料理をさせてもらっている。食事に行ってその場で、厨房見学をお願いしたのだか、快く笑顔で受け入れていただいた。大洲さんが入ると言うことは、通訳が一緒で、カメラマンも一緒。大人数である。大洲さんは料理もさせていただいた。

このお店のシェフはもとはフランス料理を作っていたのだとか。道理で、会計の時に「マダム」と呼びかけられたのはそのせいだと思い至る。

 

 

【2017.04.11 Tuesday 16:10】 author : 長谷川 淺美
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なおらない癖

児童養護施設から苑に入られた方、仮にKさんと呼ぶ。18歳で来て、すでに6年がたつのだが、Kさんは就職という場面に乗れないでいる。ハンディは重くはないので、仕事はできるのだが、一つの癖が大いに邪魔をしているのである。癖は盗みである。何度も何度も繰り返してしまう。盗む物は同室の人の物だけでなく、他の部屋の人の物もあり、品物だけでなくお金も入る。時にCDだったりボールペンだったり、自分で買おうと思えばすぐに手に入るものばかり。苑で受け取る工賃の範囲内で手に入れられる金額の物。

コンビニやスーパーでも、お金を払って購入したもの以外に、1つ、2つと万引きする。が、一度も見咎められたり、捕まったりしたことがない。そのたびにキツイ注意を受け、職員から盗みは犯罪であり決してしてはいけないのだと言われるのだが、その時はメソメソと反省のような状況は見られるのだが、また同じことの繰り返し。

盗みが度重なり、他の利用者全員から攻められるような事態になってくると、居室の窓から無断で苑を出てしまうという行為を繰り返す。先月に出て行ってスーパーで保護されて帰ってきたときにはレターセットを万引きして所持していた。

何度も他の利用者の物を盗る行為を繰り返すと、他の利用者は離れてしまい、Kさんは一人ぼっちのような状態になっていく。それが自分の癖のせいであるということには繋がらなくて、一人ぼっちの寂しさがまた盗む行為になってしまうのだろうか。

正直な感想を言えば、養護施設から入苑してきている人たちはそれぞれに盗みだけでなく、様々に多くの課題や問題、それも反社会的行為と言われる事柄が散見される。それは何処から来るのだろう。親からの愛情を受けられなかったせいなのか。本人の資質がそうだったのか。大人から守られるという体験、実感が乏しいせいなのか。自分自身の存在を認められないでいるせいなのか。

よく解らないが、本人は自覚していないが、どこかに満たされないままの空洞があって、それが何処からくるもので、どう埋めて行けばいいのかが解らずにいるのかも知れない、とも想う。が、私にも空洞が何処から来て、どういう方法で埋めて行けるのか、皆目わからないが、人としてしてはいけないことは、外部の力を借りてでも知らしめていく必要はあると思っている。それは、何にもましてKさん自身の利益になることなのである。

 

【2017.04.03 Monday 11:51】 author : 長谷川 淺美
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