日々想うことを、つづります。
 
東京新聞

以前にご報告したと思うが、いろいろな方々と出会い、様々な人たちとつながってきたその一つに、調布市の衆議院議員伊藤達也さんとの出会いがあり、その伊藤議員から話を聞かれたとのことで、東京新聞の社会部の記者さんがアグレステを取材に見えて、10月31日の東京新聞夕刊の一面に「できる仕事で生き生き」のタイトルでトラットリア・アグレステの記事を掲載していただいた。

その記事の効果で、都内在住の方々にご来店いただいたり、問い合わせの電話などをいただいたりしている。「新聞見ましたよ」と声をかけていただくこともあり、改めてメディアの力の大きさに驚く。

そして先月末には、「東京新聞を見て是非お話を聞きたい」とおっしゃって、さいたま市の市会議員さんが6名お見えになった。6名の議員の方々は民進党の議員さんたちで、民進改革というグループに所属しておられるとのこと。

しろがね苑で少し話をさせていただいた後、アグレステでお食事を摂っていただいた。その日は火曜日だったので、予約のお客様などもあり、ほぼ満席の状況。(月曜日の定休の次の日は何故お客様が多い)

午後は笠間市のITを活用した地域ケア会議の状況を視察される予定とのことで、12時半すぎにはお帰りになったのだけれど、わざわざ埼玉から来ていただいて、感謝である。

 

今年もすでにカレンダー一枚になつてしまったのだけれど、この12月でアグレステも2周年を迎える。今年、福岡で開催された全国の障害福祉物産展にはアグレステの利用者スタッフも一緒に行き、販売を行った。次年度は神戸での開催。また誰かが交代で参加できるといいと思っている。今年同行したSさんも、連れてきてくれてありがとうございます、と言ってくれた。みんな少しずつ大人になって行く。

 

 

 

【2016.12.09 Friday 15:11】 author : 長谷川 淺美
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新施設

専門学校を卒業してすぐに、白銀会で仕事に就き、主に、障害者の就労支援に関わってきた職員がいる。2年ほど前から、その人の出身地に施設を作りたいとの申し出を受けていた。新たな法人を立ち上げるのではなく、社会福祉法人白銀会の施設の一つとして立ち上げ、責任者としてやってみたいとの申し出である。のれん分けと言おうか、分家と言おうか、というところである。

その人の出身地は茨城県の海側にあり、ここからは車で1時間弱の所である。近隣には知的障害者の施設は少なく、就職する企業も少ない。そんな地域で就労支援をしたいと言う。その志、我が法人で仕事をしてきた者として当然ではあるが、天晴れ意気に感じた。

 

11月10日、土地を購入することが出来た。国道沿いで、隣にスーパーもあり、敷地も広い。存分に様々な仕掛けが出来そうである。

施設は、当座は既存の建物を修理して使うこととした。白銀会の5番目の施設となる。

「社会福祉法人白銀会 障害者支援施設 たいよう」就労移行と就労継続Bの多機能型施設としよう。管理者、サビ管はその人。存分に働いて欲しい。そして将来は他の職員にもさまざまな志を持ち、自らの希望、理想に向かって進んでいってほしい。その第一号として、良きお見本としての存在になってほしい。そのための支援ならば、法人として全力を尽くそうと思う。

利用者も一人立ちするのだから、その支援をしてきたのだから、職員の一人立ちがあって当然だし、支援も必然である。

 

その地域は農業が主と言ってもよい土地柄であり、サツマイモやメロンの栽培がされている。だが、最盛期はとうに過ぎていて、メロン栽培農家も減り続けていると聞く。ご多分に漏れず、農業従事者の高齢化と後継者がいないことがその原因。ならば、ハンディキャップのある人たちが助っ人になれないだろうか。地元の人たちに助けていただきながら、農業の継承が出来ないだろうか。メロンの栽培法を教えていただけないだろうか。などなど、妄想は大きくなるばかりではある。が、全てが夢物語ともいえないと思っている。いつか、白銀ブランドのメロン、夕張に負けないメロンを作りたい。想いがある。

国道を北に向かうと、焼き芋の加工やお芋のスイーツづくり、産直野菜の販売などをしているお店がある。最近知り合いになり、商品開発や販売でのコラボレーションを試みることになったお店である。つくばにある農業法人ともつながりが持てたので、3事業所でのコラボが可能だ。

 

5番目の施設、「たいよう」を太陽のように暖かく輝かせ、大洋のように大きな海原に漕ぎ出して行ける施設にしたいと想う。

 

地元の鹿嶋特別支援学校のお母さんたちからは、施設だけでなく、グループホームも作って欲しいと言われている。

 

【2016.11.16 Wednesday 11:55】 author : 長谷川 淺美
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ホームページのリニューアル

白銀会のホームページのリニューアルを進めている。11月中旬までには新しいホームページの中身が固まるだろうと思う。

そのために、10月11日から3日間、企業で働くハンディのある人たちの姿を撮影して回った。それぞれの職場の上司の方、事業所の責任者の方々へのインタビューもさせていただいた。その中で改めて、どの職場の方たちもとても良い方たちばかりで、ハンディキャップのある人たちをきちんと受け止めていただいていることに気付かされた。

さらに、以前に比べて働いている皆がとても大人の顔になっていることに気付いた。まさに社会人になっている。それぞれの企業の方々がしっかり育てていてくださっている証拠である。皆さんに心から感謝しなければならない。たぶん施設の中に居てはその成長は見られないだろうと思う。

 

改めて、私たちに課せられたハンディのある人たちへの支援とは何なのか、考えさせられる撮影の3日間であった。撮影担当のカメラマンは以前にもパンフレット作成の時に担当してくれた女性であるが、彼女もまた、ファインダーの向こうにそれぞれの成長や変化を感じ取っていたようである。法人のパンフの表紙の「時間はかかるけどみんな成長します」の言葉が実感できると言ってくれた。

人はそれぞれに出来ること、出来ないことがある。出来ないことが少し多かったとしても、出来ることも、たくさんではないかもしれないが、ある。本人に自覚はないかもしれないが、出来ることがある。それを見つけ出して、時間はかかってもしっかり育てていくのが私たちの支援だと思う。

何も出来ない人はこの世にはいないのである。全ての人が何らかの大切な役割を持って生まれてきているはずである。それを見つけ出せないのは私たちの怠慢と心得るべきであろう、と、私は思っている。

大切なことはその人の性格や特性、特長、得手不得手、を充分に知ること。そのうえでどこにどんな支援が必要かを考えること。そして出来る限り本人がそのことをやり遂げられるような環境を創って行くことだと思う。職員が必要以上に手を出してしまってはいけない。お世話することが支援ではないから。本人が様々なことを身に着けられなければ意味がない。

最初は洋服の着脱や、トイレ介助などでたくさんのボディータッチがあったとしても、少しずつ時間はかかっても、ボディタッチを少なくして行くことが支援なのだ、と、私は思う。

 

その様な、法人の考え方や、支援の具体的な中身を、リニューアルしたホームページで見てほしいと思っている。

乞うご期待!! 

【2016.10.21 Friday 16:55】 author : 長谷川 淺美
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他の団体や人とコラボすること

暫くブログを怠けていたので、IDやパスワードを入力しないとページが開けない状態になってしまっていました。

その間、いろいろな方に来ていただいたり、いろいろな方にお目にかかって、新しい世界が見えてきたり、ということがありました。

 

先にも話しましたが、鮫川納豆の試食後、商品化に向けて再度の試食会を今月の25日に持つこととなりました。一番のおすすめはローストした納豆のようです。ロースト納豆とナッツ類を合わせたらどうかという提案が出ています。が、どうなることやら。

 

もう一つの食のコラボは、つくば市にある農業法人みずほさんと、鉾田市の夢食六(むべろく)ファームさんと、アグレステが組んで開発、製造、販売したいと考えている、生クリーム、牛乳を使わずに、お米と卵で作るプリン。

試食品は何度か食しましたが、軽くてスッキリさっぱりでおいしいのです。みずほさんのお米のジュレを使って、アグレステがレシピ作成し、製造は夢食六さん、販売は3か所で、という具合に。どなたか可愛くて売れ筋のプリンのパッケージをデザインしてくださる方がいたらメンバーに加わっていただきたいところです。デザイナー募集中。

 

お目にかかった方々、みずほの代表の方、私と同い年で私よりちょっとだけお兄さんで同姓の長谷川さん、みずほの技術顧問の大滝さん。夢食六の小沼さん。小沼さんの所は国道51号沿いで、直売所「ほくほく」を出しておいででしたので、その後一度お邪魔してみました。みずほのお蕎麦屋さんにも行ってみたいと思っています。

 

お目にかかった方、もうお一人は東京都調布市にお住いの、衆議院議員伊藤達也さん。めったにお目に係れない方だと思うのですが、わざわざトラットリア・アグレステとしろがね苑をお尋ねくださいました。私どもの法人の広報誌制作をお願いしている(株)ウィスタの加藤さんがずっと伊藤さんの応援団に加わっていた経緯から、今回お会いすることが出来ました。

伊藤達也さんは、前石破大臣のもとで、地方創生事業に力を注いでおられますが、茨城県においでになるのは初めてと伺いました。こんなに近いのですから、そしてこんなに沢山の美味しいものもあるのですから、もっと繁くにお越しいただきたいところです。

日本のこと、茨城のこと、世の中のこと、福祉のこと、お店のこと、料理のこと、などなどたくさんの話をさせていただきました。感謝です。

どうぞこれからもどんどん活躍していただいて、地方再生ーではなく、地方創生! に力を注いでいただきたいと思います。そしてまた茨城にいらしてくださったらなお嬉しいのですが。

 

もうお一人、久しぶりにお会いしました。坂本九さんの御嬢さん大島花子さんが、アグレステにお越しくださいました。

10月1日に、石岡市民会館で花子さんのコンサートがあり、その後、スタッフの方々とお見えになりました。花子さんは石岡市の歌を、石岡市の合併10周年の時(昨年)作詞、作曲してくださっています。そして、白銀会の20周年の時にもいらしていただいてコンサートをお願いしている方です。暫くお会いしていなかったのですが、お元気そうで、アグレステでもコンサートをお願いしたいことを伝えました。

 

たぶん、伊藤達也さんがアグレステにいらしたことからだと思いますが、今、東京新聞からの取材の申し込みが来ていて、日程調整をしているところです。

 

 

【2016.10.06 Thursday 16:17】 author : 長谷川 淺美
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車を買うこと

グループホームに住んでいるOさんが、今年の初めに運転免許を取得した。しばらくは車は買わなくてもいいと言っていたのだが、最近になって車を買いたいと言ってきた。

自分で色々な車を見てきているらしく、軽自動車の中古車で、人や物、車を感知すると止まってくれる、100万円程度の車がいいと言ってきている。

Oさんの仕事ぶりはとても真面目で、お休みもせず、残業もこなしているので、車を買うぐらいの定期預金は十分にある。ので、昨日たづねてきて話をしたOさんに、ローンを組まなくても現金で車は買うことができること、車の保険はフル装備で入ってほしいこと、駐車場はグループホームで借りているものが提供できるので、料金を苑に払ってほしいことなどなど、もろもろ注文をだし、買うことを承諾した。

 

Oさんはしろがね苑出身ではない。県内の児童養護施設から直接当法人のグループホームに入居した人である。従って仕事先も石岡市内である。18歳でグループホームに移った時のOさんは、どちらかと言えば表情も暗く、私たちや、グループホームのメンバーたちともなじめないように見えた。グループホームの行事や、苑の催しなどにも参加は無かった。そして私たち職員のアドバイスなどに対しても多少反抗的な態度も見えた。話をしようとしても拒否的だったり投げやりな態度を見せたりもしていた。年齢的にも反抗する時期だったのかもしれない。加えて、養護施設から移ってきたのはOさん一人、そのほかの人たちはみなしろがね苑出身なので、ある種の疎外感のようなものもあったのかもしれない。

 

そんなOさんに変化が見えたのは20歳の時。相変わらず少し反抗的で、苑での成人の祝いにも参加せず、市主催の成人式にも行かない。何となくふてくされ気味な態度。成人式は一生に一度のその日だけ。来年やろうとしてもできないものなのに。

そこで、時計屋さんに行って、20歳の男の子が好みそうな腕時計を見せてもらって、その中の一つをOさんの成人祝いとして購入した。決して安くはないが、それほど高級でもない、が、結構カッコイイものだった。気に入ってくれるか少し不安だったが、Oさんにプレゼントした。ニコニコ顔のOさんが見られた。ありがとうと言ってくれた。

その時から少しづつ、Oさんと私たちの距離が縮まり始めたように思う。今、Oさんは27歳の立派な大人に成長したし、私たちの話もちゃんと受け止めてくれる。職場の人たちと、時々飲みにも行くそうだ。

 

どんな車を選ぶかは、もう少し職員と一緒に見に行った後に決めるそうである。

 

やっぱり、時間はかかるけど人は育ち、人は変わっていくのだと確信する。

【2016.09.07 Wednesday 14:27】 author : 長谷川 淺美
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社会福祉充実残額と充実計画

8月2日の第18回社会保障審議会福祉部会において、「社会福祉充実残額」の有効活用について(素案)と、「社会福祉充実計画」の策定と地域協議会の運営について(素案)が出されている。

社会福祉充実残額・・・(この文言も何やら訳が分からないのだが)・・・再投下対象財産を算定するにあたって控除される財産が示されている。控除されるものの中に、「障害者総合支援法に基づく就労支援事業における工賃変動積立金」が表記されている。

よく判らないのが自己資金比率。このパーセンテージは福祉医療機構の融資を申請した事業所の平均値からのものだそうで、融資を受けていない事業所もありそれらを含めると数字はもっと高くなる?のでは。また、建物の減価償却の年数だって一律には言えないのではなかろうか、地域や環境、更に建設時期によっては耐震構造になっておらずに建て替えを速めなければならない事業所だってあるはずでは?と思う。

又、控除対象となる必要な運転資金については3ヵ月分とされている。その様な考え方に基づき、社会福祉充実残額を算出し、その額が=再投下対象財産となり、再投下計画=社会福祉充実計画の案(原則5年間)を作ることになる。

この社会福祉充実計画案は作成後、地域協議会の意見を聴取(地域公益事業を行う場合)、公認会計士・税理士等の意見聴取、理事会・評議員会の承認を経て、所轄庁の承認を得なければならない、とされている。

現段階では 素案 とされているが、タイムスケジュールから見ると9月末までには検討を終えることになつており、今後大きく変わることは無く、少し数字が動く程度の変更のように思われる。

 

当法人も、この素案に基づいて、会計担当者による社会福祉充実残額の算定をしてみたところ、多額ではないが多少の残額が出てきている。が、この後の2~3年で実施していきたい事業もあり、たぶん社会福祉事業以外に再投下することはではできないだろうと思っている。

我が法人程度の規模であっても残額が出てくるということは、かなり多くの社会福祉法人で充実残額の再投資が実施されることになると思われる。良い意味で福祉の活性化につながることを期待したいところである。

 

 

 

 

 

 

 

【2016.08.25 Thursday 10:50】 author : 長谷川 淺美
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納豆

茨城生まれなら納豆は常に食卓にあり、子供のころから食べている食品のはずだが、私はその納豆が何とも苦手で、これまで全く食べたことがなかった。家族は食べているのだが、私はその匂いとネバネバが何とも受け入れられずに食卓に納豆が乗るのにも抵抗があるほどで、今日まで一粒も食べずに来た。が、今回、その納豆を試食することになってしまった。

福島県の鮫川町というところで栽培されている大豆が通常の物と比較して、イソフラボンとやらが 1.5倍ある優れモノなのだそうで、それを福島県伊達郡川俣町にある(有)カミノ製作所さんが納豆に加工して販売したいのだそうである。その納豆製造の仕事に、白銀会とかかわりのある日本コンサルタントグループの中山さんが関わっておられたために、アグレステでオリジナルの納豆料理を作り、試食しようという事態に至ったのである。

試食の日、アグレステのシェフが、12品の納豆料理を試作、その他3品を介護施設の管理栄養士が試作した。それらの15品目を試食するのは私を含めて7名。

納豆入り焼きリゾットはネバつきも匂いもさほど強くなく、老若男女子供まで食べられそう。納豆入りスープは飲んだ最後に納豆のにおいが鼻のあたりに漂うが、臭みは無くすんなり飲めて結構美味でお勧めの一品になりそう。納豆入りのイタリアンオムレツは,粘つきとニオイを感じる。納豆とトマトの冷生パスタは納豆を洗って入れたような感覚と辛みがなかなかの味。納豆と山芋の包み揚げ(すりおろし山芋にキムチ、納豆を入れ、海苔に包んで揚げたもの)は男性陣からビールに合うとの意見が出ていた。納豆をトッピングしたピッツァと、納豆カルボナーラは納豆そのものの味が濃厚で私は食べられなかった。

試食ではあるが量にするとかなりなもので、試食会も楽しいばかりではなさそう、と思っていた最後の2品。

米粉の納豆入りホットケーキと、納豆入りバニラアイス。ホットケーキはフワフワフカフカの触感の中に納豆マメの味。バニラアイスはきな粉を少し加えたそうだが、バニラが粘って糸を引くのだが、納豆特有のにおいは薄い。これは癖になりそうな味だ、と男性陣の一人が言う。

夕刻に、それぞれの料理の感想やら批評をいただき、推薦料理はどれか数品を選んでいただき、試食会は終了した。

この後も何回か試食会を開く予定だとのこと。イソフラボン1.5倍の鮫川納豆が、皆さんのご家庭の食卓に届くのもそう遠くはなさそうな気配。

 

それにしても私の人生で初めての納豆体験だったのだが、鮫川納豆は臭いもネバネバも市販の納豆よりずっと少なく感じた。これならば納豆嫌いの方々にも勧められるだろうと思う。何よりも納豆大嫌いな私が食べられたのだから。

 

 

 

【2016.08.24 Wednesday 15:56】 author : 長谷川 淺美
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リフォーム

先日、福岡で会議があり、帰りに熊本と益城に行かせていただいた。何と胸が痛む光景がそこに広がっていることか。無残に壊れて形もなくつぶれてしまった家、外観は保っていても全く使えなくなった建物、などなど。そして延々と続くかに見える屋根を覆うブルーシートの連なり。津波がなかったのは幸いだが、東日本の地震を思い出させる光景がそこにあった。

私たちのお仲間の施設を訪ねる。人のいないガランとした施設の廊下には長い亀裂が走り、壁にも縦横にひび割れがくっきりと見える。幸いに人は皆無事。夜中までかかって職員全員で施設の利用者を避難させたとのこと。命が失われなかったことが何よりうれしい。建物はまた作ることが出来るが命は戻ってこないのだ。再建に向けてこれからが長い時間だと思うけれど、力を込めて前進あるのみ。

 

我が家の車庫に古いツバメの巣があった。暫く使われていなかったので、一部穴が空いているが形は保っていた。先月の初めころからそこに2羽のツバメがしばしば飛んできて、古い巣とは別に巣作りを試みている様子だった。作りかけた跡が2か所ほど見られたが、完成まで至らずに、その古びて壊れそうな昔の巣をリフォームすることにしたようだ。元々の造りがしっかりしていたので、穴ぼこをふさぐだけで使用可能になったようである。穴の所には枯れ枝のようなものが密に敷き詰められている。

ツバメが卵を産む時期にしては少し遅いように思うのだが、今、ヒナがしきりにさえずっている声が聞こえている。古い巣をリフォームして使っているツバメに会ったのは今回が初めて。もしかして、我が家のリフォームに合わせてくれたのかしら。

我が家の小さな家、父が建てたもので、両親が住んでいた家。地震で傾いてしまった家。今は誰も住んでいない、震災で住めなくなった家。暫くの間リフォームするか、いったん壊して新たに建てようか、迷っていた家。

思い切ってリフォームした。私たち夫婦のどちらかが居なくなったとき、今の家は古くて大きすぎて、不便で、さみしいので、こじんまりと便利に一人で住めるように・・・という意味もあり、なのだが、暫くは2人とも不都合はあるものの生きてはいるので、ゲストハウスとして使うことにして、職員の飲み会にも使えるし、遠路来て下さる方も時におられるので、お泊りいただけるように、使うこととした。

アグレステに来ていただくワンコ連れのお客様のご要望もあり、ワンコと一緒もOK。近隣に犬と一緒に泊まれる施設がないと言うご要望にも応えて。のゲストハウスとして使いたいと思っている。

 

熊本は全て造り替えなければならず、簡単にリフォームなどとは言っていられない深刻な状況だけれど、我が家も地震以来5年目にしてやっとリフォーム完了である。きっといつか、あの時は大変だったねと話せる日が来ると思うので、その時を目指して、歩いて欲しいと思う。

 

ツバメのヒナも渡りが出来るように巣立って欲しい。朝夕に巣を見上げながらそう思う。

 

 

【2016.07.05 Tuesday 11:39】 author : 長谷川 淺美
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記事
3月にしろがね苑にお見えになった朝日先生の記事が「働く広場」2016・6  465に掲載された。さすがに朝日先生の取材記事。白銀会の、そして私の意図するところをきちんと組み入れてくださって書いてくださっている。感謝。

3月31日に、社会福祉法人改革に関する社会福祉法の改正法案が承認され、法人改革が今年度からスタートする時期に、この記事はとても役に立つと、私は思っていて、早速に職員に配布して読んでもらっている。
白銀会が目標とする形、白銀会の辿ってきた道筋、白銀会の今後の形などを簡潔にまとめていただいている。もちろんすべてではないが、白銀会が何ゆえに就労支援に向かっているか、ハンディのある人たちへの支援の有り様にこだわっているかが解っていただけると思う。

今、施設でのトレーニングを経て就職した人達をフォローしていくための事業の中心は、障害者就業・生活支援センター「かい」
である。昨年度から生活支援ワーカー1名の加配を受け、今年度就業支援ワーカー1名の加配を受けている。が、この事業がスタートしたときに各支援ワーカーに言ったことは、年間の就職者は20名で良いこと、年の前半で20名の就職者が出たら、後半は全ての時間を定着と継続に使うこと、就職者の数ではなく、その定着率を高め、かつ保つこと、である。それは10年以上前のこと。その頃のナカポツセンターの報告は、何十人、何百人の就職者を出したかの結果ばかり。その、お見事? とも見える報告を聞きながら、我が法人のナカポツスタッフには、どんなに数を上げてもリタイア―が多ければ何にもならないし、むしろ本人たちにとってリタイア―は痛手になってしまうこと、一人一人丁寧にじっくりゆっくり定着と継続を図るには、年間20人(これはナカポツセンターにおける年間のノルマの最低限の就職者数)で良いと伝えた。数ではなく定着率が大切だと言ってきた。従って、県内でも就職者数が最低のセンターだつた。

だが今は就職者数ではなく、6ケ月以上、或いは1年、2年の就労の定着と継続に着眼点は移って来ている。我が法人のセンタースタッフもやっと胸を張って、定着率○○%の報告が出来ることと思う。
スタッフの一人が「やっぱり苑長の言ったとおりでした」と言ってくれた。支援の質を高めると言うことはまさにこのことだと思っている。他に迎合する必要はない。白銀会は白銀会の支援の中身と質を保つことである。
社会福祉法や、障害者総合支援法がどう変わろうとも、支援の本質に変わりはないと確信する。




 
【2016.05.31 Tuesday 10:23】 author : 長谷川 淺美
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工賃
若葉がとても清々しく美しい。生まれたてのみずみずしい命は植物も動物も愛らしくけなげである。雑木が茂る山肌は様々な濃淡の緑が萌え、涼やかに風が渡る。

就労継続B型事業所は、月3,000円以上の工賃を支払わなければならないことになっているのだが、厚労省の話を聞くと3,000円を割っている事業所も存在しているということである。いつもながら少し驚いてしまうのだが、そのような状況の事業所とはどのような支援をしているのだろうか。月3,000円で良しとしているわけではないと思うのだが。
一方では、北海道の某法人のように、年間1億以上の売り上げを持つところもある。そこの差はいずこに存するのだろうか。
個人的に言えば、施設で高い工賃、例えば10万円とかを払う必要はないのではないかと思っている。それだけ働ける人ならば企業への就労という道筋を考えればよいと思っているし、そうすることで所謂共生社会を作ることに繋がっていくと思うので。だが、様々なハンディで、企業では困難、一定の緩やかな環境でなら働ける人達に対しては、施設がある程度の所得を保障してあげなければならないと思う。その金額がどの程度なのかはたぶん、地域によっても違うだろうし、法人の考え方でも違ってくるのかもしれない。
我が法人の状況はというと、B型利用者だけでなくすべての事業に所属するすべての利用者に工賃を払っていて、なかなか高額の工賃を支払うと言う状況にはなっていない。月4万円を超えている利用者もいれば、2万円以下の利用者もいるのが実態。制度が変わる以前の状況のままであり、制度に添って工賃の配分を変えるというのはなかなかに難しいので、広く浅くになってしまう。
他の施設も実情は似ているのではなかろうか。
茨城県内のB型事業所で月平均4万円の工賃を支給している事業所が一か所ある。20人定員として月に80万円の純利益が必要である。諸経費を含めば100万以上の純利益を上げる必要がある。
アグレステも今年度から月4万円程度の工賃配分が確保できそうである。純利益で月100万に達しているようである。今年度4月から、アグレステのメンバーにはその努力に報いることが出来るように思う。
これまで一番多かった客数はランチタイムだけで107人だったそうだ。アグレステのスタッフ(利用者)はそれだけのお客様を問題なくさばくことが出来たということである。成長と言わずに何といえばいいのか、大いに褒めたいと思う。そして、その努力と働きに対する評価をしたいと思うのである。その成長は必ず次のステップに向かう力になるはずだ。





 
【2016.04.29 Friday 16:50】 author : 長谷川 淺美
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